加根よしきの 平成31年度 東広島市議会第1回定例会 関連質問

【全  文】


平成31年第1回 3月定例会

○議長(牧尾良二君) 以上で、公明党、小川宏子議員の代表質問を終わりますが、関連質問があればこれを許します。
◆15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。
◆15番(加根佳基君) それでは、私のほうから関連質問、2点にわたっての質問になりますけども、よろしくお願いいたします。
 まず最初に、「日本一の教育都市 東広島」の実現を目指して、教育分野において重点的に取り組む施策の方向性の中で、教育環境の整備についてお尋ねしたいと思います。
 施設や通学路、避難所・避難路などの危険なブロック塀の除去を含めた安全対策とともに、天井や窓ガラスなど非構造部材を含めた耐震化、さらに老朽化対策、学校トイレの環境改善など、安全・安心な学校施設の整備について、どのように今後取り組んでいくのか、伺いたいと思います。
 また、公立小中学校の全ての教室へのエアコン……。
○議長(牧尾良二君) 加根議員、一問一答方式ですので。
◆15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。
◆15番(加根佳基君) 失礼いたしました。
 それでは、学校施設の教育環境の整備について、安全・安心な学校施設の整備について、どのように今後取り組んでいくのか、御答弁をお願いいたします。
◎学校教育部長(大垣勇人君) 議長、学校教育部長。
○議長(牧尾良二君) 大垣学校教育部長。
◎学校教育部長(大垣勇人君) 広く学校の教育環境の向上ということでの御質問をいただきました。
 最初に、危険なブロック塀の安全対策ということでございますけれども、昨年6月に調査いたしまして、基準に適合していないブロック塀が、市内小中学校5校にございました。このうち道路に面したものは、現在全て撤去をしておりまして、一部を残してフェンス等による改善措置を実施しております。
 また、学校敷地周囲の建物が、隣接しているなどにより容易に撤去ができないものにつきましては、引き続き、関係者と安全な工法等を相談させていただきながら、今後対応させていただきたいと考えております。
 また、通学路や避難路沿道に存在いたします個人等が所有をされているものにつきましては、新年度新たな補助制度を設けることとしておりますが、改善にはなお時間を要することも想定をされます。これまで各学校において、危険箇所の把握に努めておりますが、当面、学校を通じて児童生徒には、すぐそばを歩かないなどの指導を行っているところでございます。
 その他の通学路の安全対策につきましては、県や市の道路管理部局、また警察などの関係機関と連携して、横断歩道の設置でありますとか修復、あるいは信号機の設置あるいは見守り活動等について協議を進めているところでございます。
 次に、校舎等の耐震化や老朽化対策でございますけれども、校舎の主要構造部の耐震化につきましては、これまでに耐震診断の結果をもとに、耐震改修を実施してきておりまして、現在全て完了をいたしております。
 また、非構造部材の耐震化につきましては、体育館の大規模つり天井等の対策は全て完了しております。
 その他の天井あるいはガラスなどの非構造部材の耐震化につきましては、各学校による目視点検等は実施はいたしておりますが、抜本的な改善といたしましては、大規模改造工事などの機会を捉えて実施をしてまいりたいと考えております。
 また、老朽化対策についてでございますが、新年度予算の中で老朽化が著しい向陽中学校の校舎、そして体育館の大規模改造工事を予定をいたしております。また、志和中学校につきましても、小学校の統合にあわせて実施をいたしていく予定としております。
 その他の学校につきましては、多くの学校で老朽化が進んでおります。国からは施設の長寿命化を目的とした改修計画の策定も求められておりますことから、今後、早急に施設ごとの改修計画の策定を行い、計画的に大規模改修に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、学校のトイレの環境改善についてでございますけれども、最近の各家庭のトイレ事情に配慮いたしまして、老朽化に伴う大規模改造工事などにあわせ、トイレの乾式化あるいは洋便器化を講じてまいりたいと考えております。
 また、大規模改造までの当面の措置といたしまして、児童生徒数に対して洋便器の特に少ない小中学校につきましては、一定程度の洋便器を確保するために、5カ年計画での改修に今年度から着手をいたしております。
 今後も限られた予算の中で、効率的に教育環境の整備を進めてまいりますとともに、各学校と情報を共有し、連携を密にしながら、安全指導を行い、子どもたちの危険回避能力あるいは予測能力の向上に努めてまいりたいと考えております。
◆15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。
◆15番(加根佳基君) 御答弁ありがとうございました。
 まず、やはり学校を取り巻く教育環境、多様な変化に本当に対応していかなければなりません。中で施設環境を健康的かつ安全的な施設環境に整備することは、子どもたちの成長のためにも極めて重要な取り組みでございます。望ましい機能を的確に把握し、改善・向上させていくことが、本当に今現在求められているところでございます。
 そのような中での小中学校の老朽化、年々老朽化が進行しているわけでございますけども、学校施設の現状、課題、調査分析を計画的に、効果的に整備し、着実に推し進めていただければと願いたいと思います。
 また、トイレの改善・改修については、小中学校について5カ年計画で改修しているということでありました。環境に配慮した教育施設の充実ということで、これも着実に完了するまで頑張っていただければというふうに期待しておるところでございます。
 次の質問となりますけども、小中学校のエアコンの設置についての質問をさせていただければと思います。
 現在、黒瀬町と安芸津町の小中学校の10校が供用開始ということで、めどが立ったというところでございます。本当に喜んでいらっしゃる方が随分いらっしゃるんではないかなと思うんですけども。あと残りの学校については、来年の夏までには設置ということで認識しております。
 その中で、今、50校中10校が供用開始のめどが立ち、あと40校、うち11校が、先ほど答弁の中にありました大規模改修の中で、あわせてエアコンの設置をされるという認識でおります。これは間違いないと思いますので。あとの29校がPFI事業者との締結に向けて今取り組むということでありましょう。
 しかしながら、来年の夏までにこの29校が本当に直るかなというふうに不安でもあるんです、若干不安であります。もう御存じのように、企業・業者も本当に人手不足が大きな問題となっていましてね、本当にこれが着実に進んでいくのかと、若干、本当に大丈夫なのかなというふうな不安がちょっとあるんですけども、設置に向けてしっかりと取り組んでいただければと思うんですが、その辺、いかがでしょうか。
◎学校教育部長(大垣勇人君) 議長、学校教育部長。
○議長(牧尾良二君) 大垣学校教育部長。
◎学校教育部長(大垣勇人君) 小中学校へのエアコンの設置についてでございますが、ただいまの質問の中でございましたように、黒瀬町と安芸津町につきましての10校につきましては、発注契約が終了いたしましたので、ことしの夏に供用開始に向けては本当にめどが立ったというところでございます。
 そして、ただいま11校につきまして大規模改修等でということでございましたが、実は1校につきましては、もう既に設置済みの学校がありますので、10校について大規模改修等で行っていくということとしております。
 そして、その他の小中学校についてPFI方式を採用しての、来年の夏までの普通教室への空調機設置ということでございますけれども、PFI事業の今後の大まかな予定を申しますと、今後、実施方針や通常の契約でいいますと仕様書に相当するようなものでございますけれども、要求水準書というのを作成をいたすこととしております。そして、夏までにPFIでの整備の事業者の募集を行って、秋ごろには契約の締結をしていきたいというように考えております。
◆15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。
◆15番(加根佳基君) ありがとうございます。大変な事業でございます。何としても来年の夏までには設置できるように、全力を持って取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次の質問に入らさせてもらいます。豪雨災害の検証と今後の取り組みについて伺いたいと思います。
 昨年の豪雨災害において、本市では何カ所かの避難所で開場ができなかったという事案が発生しております。これらの対策としては、どのように今後検討され、取り組まれようとしておるんでしょうか、伺いたいと思いますが。
 ここで一つの提案でございます。実は先般の中国新聞に掲載された内容が非常に、これは本当に画期的なシステムではないのかな、開場に対しての画期的なシステムではないのかなと思いまして、中国新聞の掲載された記事をちょっと紹介させてもらいます。
 兵庫県加古川市なんですけども、災害対応システムで、大地震や津波などの災害時に住民に避難指示を伝えると同時に、避難所の鍵を自動であける全国初のシステム運用をこの春より始めることになった。放送波を利用した仕組みで、屋外スピーカーや戸外防災ラジオの端末から音声を流す一方、電波による遠隔操作で各避難所の鍵を収納している「鍵ボックス」を一斉にあける。自治体職員らが駆けつけなくても、自動で鍵が開くため、住民の手で迅速に避難所を開設できる。防災専門家は「職員の駆けつけまでの時間を省ける画期的な仕組み」と評価しており、放送波で制御信号を送ってあけられる「鍵ボックス」、DXアンテナが開発された加古川市は、津波や土砂災害の避難所に指定されている市内16校の学校に設置。3月までに整備を終えて運用に入る。
とありました。
 本市でも、こういったようなものを取り入れて、これらを参考にすべきだと思いますけども、いかがでしょうか、お聞きいたします。
◎総務部長(倉本道正君) 議長、総務部長。
○議長(牧尾良二君) 倉本総務部長。
◎総務部長(倉本道正君) 避難所の鍵を自動であけるシステムの導入についての御質問でございますが、御指摘のように、このたびの豪雨災害におきましては、職員のみでは多くの避難所が開設できなかったことや、幹線道路の渋滞や道路の寸断により避難所の開設がおくれるような課題がございました。
 御紹介いただきました加古川市が導入されたキーボックスの解錠システムにつきましては、地上アナログテレビ放送終了後にあいた周波数帯を利用し創設された新しいメディア放送を導入し、避難情報の発令と同時に、自動で鍵ボックスを解錠するものとなっております。
 このシステムは、放送事業者が整備したメディア放送の放送波を使用して解錠するものでございますが、現在、中国地方では広島市中心部を放送エリアとされておりまして、本市を放送エリアとする場合には、放送事業者との協議・調整や免許の変更手続、また新たな送信所・中継局の設置などが必要となり、直ちに同様のシステムを本市で導入することは難しいものと考えております。
 しかしながら、このキーボックスを自動であけるシステムにつきましては、避難所に駆けつけた住民により迅速に避難所を開設することが可能となり、非常に有効なものと認識しておりますので、避難所の開設・運営の手法を検討する中で、調査研究を進めてまいりたいと考えております。
◆15番(加根佳基君) 議長、15番。
○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。
◆15番(加根佳基君) 御答弁ありがとうございました。本当に災害発生時には多くの住民がそこに避難してくるわけでございますけども、避難所の解錠については1番の初動作業でございます。危機管理課、避難所になっている学校側の担当者の方、地域のまた担当者の方とよりお互いの役割を明確にする中で、それらを導入するとより一層スピーディーにいくんではないのかなと思います。
 役割もしっかりと明確にされていると思いますけども、当然できていると思いますが。しかしながら、できたとしても、その担当者の方が、まさにその避難所に行くとかできないような状況にもなることもあるわけでございます。
 したがって、この解錠をできなかったら、また別のパニックがそこには生まれてくるわけでございます。ですから、やはり今のこの設備を導入することによって、そういった部分が解消できるんではないのかな、そういった不安も解消できるのではないのかなというふうには思います。
 また、これ文科省も、実はこの仕組みを導入する必要があると、そういうようなコメントも出されております。
 したがって、積極的に調査研究に取り組むとありましたんで、私もしっかりと勉強させていただいて、いいアイデアがあればどんどんぶつけていきたいなと思いますので、今後、一緒になって取り組んでいきたいなというところでございます。これは要望として言わさせてもらいますので。これにて私の関連質問を終わります。
 以上でございます。
○議長(牧尾良二君) 関連質問を終わります。
 これをもって、27番小川宏子議員の公明党代表質問を終わります。
 暫時休憩いたします。