加根よしきの 平成29年度 東広島市議会第4回定例会 一般質問

【全  文】


平成29年第4回12月定例会 − 12月14日−04号
○議長(牧尾良二君) 再開いたします。
 引き続き一般質問を行います。
 15番加根佳基議員の一問一答方式による一般質問を許します。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) (登 壇)
 皆さん、こんにちは。公明党の加根佳基でございます。本日最後の質問者となりました。最後まで元気いっぱい質問させていただければと思います。
 それでは、議長より質問の許可をいただいておりますので、質問を順次させていただきます。
 まず初めに、農林事業についての鳥獣被害対策とジビエ利活用について伺いたいと思います。
 農作物の被害を抑制し、農家の生産意欲を取り戻していただきたく強烈に強く思い、質問をさせていただきます。
 全国各地で野生動物の生息数が増大し、生息範囲も拡大しております。農作物の被害額は、いまだ年間200億円を達すると言われており、非常に深刻であります。
 政府は3年前に農作物の被害状況の深刻化を受けて、野生の鹿やイノシシの頭数を10年間で半減させる取り組みを具体的に進めるとありました。このことから、積極的に鳥獣を管理し、将来にわたって適切に機能し得る鳥獣管理体制を構築することが必要であり、新たに鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律について、鳥獣の管理を図るための措置を導入するなど、これまでにない積極的な取り組みを開始されております。
 全国の自治体を見ますと、かなり推し進めているところもあります。マスコミのほうも取材を行い、参考にしていく部分がかなりあるのではないでしょうか。
 本市においては、どのような取り組みをされてきたのでしょうか。本市の鳥獣被害対策事業については、市民の関心が高かった出前講座など、数多くの方が出席されておられました。
 その講座では、イノシシや鹿の生態から、イノシシの好きな環境、さらにその防除と捕獲についてなど、DVDを視聴しながら詳しく説明をされておりました。参加者からは、大変に参考になったとの声をいただき、その効果がことし秋には反映するのではないかと、内心期待をしておりました。
 本市では、鳥獣獲捕に中心的な役割を果たしている狩猟者の減少や高齢化、捕獲の担い手の育成や確保が極めて重要でありますが、その具体的取り組みはどうなのでしょうか。大きな課題になっているのではないでしょうか、懸念いたします。
 農作物の被害は、本市においては、丹精込めてつくり上げた米や野菜などの鳥獣被害は後を絶ちません。さまざまな策や方法をつかってもその上をいっているのが、能力を身につけた野生動物の生態であります。電気柵や網など何度張ってもそれを破られ侵入される、これらの繰り返しで、農家の皆様の生産意欲が低下していくのも当然であります。有害鳥獣対策、被害防止対策のより一層の対策強化を図ることを強く求めます。
 そこで伺いますが、本市の被害状況と捕獲状況について伺います。そして、本市の捕獲体制の強化について今後の取り組みを伺います。
 次に、ジビエ普及についての取り組みを伺いたいと思います。
 冒頭言いましたように、農作物の被害は年間200億円に達すると言われており、その中、同時に捕獲した野生鳥獣の肉、ジビエを食肉として活用する動きも全国各地に広がってきております。地域の活力に結びつけようと、料理メニューやその商品開発にも力を入れている自治体もあります。
 その自治体を若干紹介いたします。これは、長野県の取り組みでありますが、実に積極的な展開をされて、参考になると思いましたので、紹介させていただきます。
 アンテナショップ銀座NAGANOは、2014年10月にオープンし、県内の企業と提携し、ジビエのジャーキースライスやソーセージなどを開発し、販売されておられます。開かれたイベントでは、栄養価が高く健康食とも言われるジビエには、多くの味わい方がある。その魅力を生かした料理を楽しんでほしいとの思いで、参加者に呼びかけ、ジビエ料理を紹介されておられます。
 そして、これまでの定期的に開催するイベントが功を奏し、今ではジビエ商品の人気が高まっており、今や売り上げは年間200万円を超えると言われております。ジビエのおいしさをしっかりPRしながら展開している、その取り組みは感心いたしました。
 そして、また、高知県梼原町ではジビエカーという特殊車両を導入されております。これは移動式解体処理車で、2トントラックの車両内に解体室や冷蔵機能、排水機能などを備えており、鹿やイノシシなどを捕獲現場近くで衛生的に解体できる車両であります。安全で鮮度の高いジビエの安定的な生産が期待されると伺っています。
 そこの今後の具体的な取り組みとして、企画課はジビエカーを活用し、野生鳥獣の食肉利用を推進する方針とのことであります。また、推進に当たっては、地元企業や道の駅などと連携し、プロジェクトチームを発足させ、ジビエグルメのまちづくりを目指すとありました。実にすばらしい取り組みと感心いたしました。
 このように、全国の自治体ではさまざまな工夫をしながら、ジビエの普及に取り組んでおられます。この東広島市においては、唯一豊栄町に東広島ジビエセンターがあります。あくまでも個人で運営されておられ、大変努力されておられます。その運営状態や問題課題など、私たち市民経済委員会においても視察させていただいたところでございます。大変に参考になりました。
 そこで、伺いますが、ジビエ普及についての本市の取り組みを伺いたいと思います。
 次に、捕獲から搬送、加工処理のモデル地区を目指しての取り組みについて伺います。
 政府が推定している鹿とイノシシは、国内で約450万頭以上生息していると言われております。そのうち年間約112万頭が自治体や狩猟者によって捕獲され、食用になっているのは約1割程度と言われております。
 その中で、農林水産省が来年度にジビエ利用拡大を目的に野生鳥獣の捕獲から搬送、加工処理に力を入れるモデル地区を全国に12カ所設置する方針と聞き及んでおります。モデル地区へのジビエカーや処理加工施設などの整備支援に予算が盛り込まれると聞き及んでおります。同年度予算の概算要求でありますが、約150億円を盛り込んでいると聞き及んでおります。
 これについては、先ほど紹介させていただいたような積極的かつ具体的に取り組まれる自治体などに対しての措置でございます。
 本市の捕獲から搬送、加工処理モデル地区を目指しての取り組みはいかがかについて伺います。
 次に、公園管理行政について伺いたいと思います。
 本市管理の公園について、本市では、このたび龍王山総合公園が完成オープンとなり、まずもっておめでとうございます。市民の皆様がいつできるのか、待ち遠しい思いで完成に期待をしておりました。
 これまでの中央公園や道の駅公園に次ぐ大型公園であります。大型複合遊具を備え、サッカーなどのボール遊びができ、さらにはさまざまなイベントができる多目的広場もあります。子どもたちや市民の皆様が喜んで遊んでいる姿を想像しますと、うれしく思います。今後安全面やさまざまな維持管理については大変だとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、国では、都市緑地法等の一部を改正する法律が本年6月15日に施行されております。公園緑地等のオープンスペースは良好な景観や環境、にぎわいの創出等、潤いのある豊かな都市をつくる上で欠かせないものであります。また、災害時の避難地としての役割も担っています。都市内の農地も、近年、住民が身近に自然に親しめる空間として評価が高まっています。
 このように、さまざまな役割を担っている都市の緑空間を、民間の知恵や活力をできる限り生かしながら、保全・活用していくための都市緑地法等の一部の改正であります。一部については平成30年4月1日に施行とありますが。
 そして、その前に平成27年には、安全面での取り組みについて国土交通省は公園施設の安全点検を実施するにあたっての考え方等についてとりまとめた、公園施設の安全点検に係る指針(案)を平成27年4月に策定し、周知してきました。
 今般、公園施設の安全点検に係る指針(案)のうち、維持管理段階における樹木の点検部分に関する都市公園における樹木の点検・診断の基本的な考え方、及び点検・診断を実施する際に配慮すべき基本的な事項についてとりまとめた、都市公園の樹木の点検・診断に関する指針(案)を策定しております。本指針(案)をもとに、公園管理において必要な安全措置が講じられ、都市公園の安全性がより一層高めることが期待されるとあります。
 国は国としての取り組みを行っているようですが、本市においては、全域にわたる公園の管理状況や市民の使用状況等、どのようになっているのでしょうか。
 若干の公園調査をさせていただきました。ここで、画面を映しておりますが、参考にしていただければと思います。こちらの公園では遊具や樹木さらにトイレ、駐車場など、使用状況等もあわせて調査しておりますので、ごらんになっていただければと思うんですが、今、映っている公園では、遊具や樹木など充実し環境は整っているのですが、残念ながら利用者は少なく寂しい風景でありました。
 こちらのほうも利用者が少ない公園の一部でございます。
 一方、ある公園では、近隣住民のほかに遠方から来られている方もおられ、大変にぎやかで楽しまれている姿もありました。駐車場も十分にある公園、遊具も充実しております。
 ただ、こういう公園でも砂場には砂がなかったんです。砂場に砂がない砂場でありました。このようなところもありました。
 さらに、公園の中にはかなり充実している公園であるにもかかわらず、利用されていない公園、遊具の充実はすばらしいものがあります。残念ながら利用者がいないという寂しい公園がこの東広島には多くあるということの事実でございました。
 そして、驚いた部分なんですけれども、これは公園のすぐ脇のほうに、不法投棄があったという、この事実もありました。残念でなりません。
 さらには、立派な公園で立派なトイレも配備されているんですけれども、残念ながら、そのトイレは使用中止ということで、このように使用禁止というふうに張られております。何とこのトイレは1年8カ月この状態で使われてない状態であったということが今回わかったわけですけれども、いろいろ事由はあると思いますがショックでございました。
 もう一つは、こちらの公園のトイレでは、遊具機器等も充実しておりました。きれいな公園でございましたが、残念ながら、障害者用のトイレにはガラスが外されたままの状態で放置されておりました。とても残念でございます。このようなトイレはしっかりとした整備が必要なのではないでしょうか。
 遊具と球技が分かれている公園は使いやすく、利用者が多い公園もありました。
 このようなさまざまな公園の状況でございました。にぎやかな公園と寂しい公園が両極端に存在しているということが、事実今回、全域を調査したわけではないんですが、一部を調査してこれだけのものがあったということで認識させていただきました。
 そして、委託管理者の方の現場の声をお聞きしておりますが、とても現場では本当に苦労されておられる状況も、目の当たりにした次第でございます。この調査において、改めて管理者の方に対して敬意を表したいと思います。ありがとうございます。
 本市への公園に関しての要望は相当あるかと思いますが、例えば先ほどのような、紹介させていただいたような、故障したトイレや障害者の専用のところに鏡がない状態やら、さらには樹木も大木になって、それが近隣に御迷惑をかけている公園だったりとか、さまざまな故障等々ありました。どのような、そういったところには対応されているのでしょうか。
 生活環境の一部である公園は、市民にとっての憩いの場でもあり、子育ての場でもあります。市民の皆様が常に気持ちよく利用され、喜んでいただくためにも、今後の本市の対応を期待するところであります。
 また、このような状況の中、使い道を失い適正に管理されていない公園や空き地等が増加しつつあり、環境悪化の原因になるのではと懸念する公園もあります。
 また、その一方、自治会等の住民が空き地を有効活用して、広場等も整備し、近隣住民に公開する取り組みがありましたが、それらも市民の声の広場であります。こうした市民による保全活用する取り組みに、行政がしっかり加わっていただき、一層の推進することにより、良好な環境が維持されていくのではないでしょうか。
 市民の抱えている諸問題に真正面から取り組んでいく必要を感じたところでございます。
 本市の公園管理運営費用も管理で年間約5億円以上を推移しており、整備費では約3億円近くかかっているわけでございます。今後においても増加傾向にあるとは思います。本市の財政制約の深刻化は理解いたしますけれども、公園にかかる整備費、維持管理は抑えようがないようにも思えるわけでございますが、しかしながら、減少させる方法も真剣に検討する時期とも思います。
 そこで伺いますが、本市管理の公園について、現在、直接本市が管理している公園数と利用状況、老朽化した遊具の整備状況、今後の整備計画について伺いたいと思います。
 2つ目に安全管理はどのように管理されているのか伺います。
 次に、公園里親管理について伺いたいと思います。
 地域自治会管理の公園についての管理状況を伺いたいと思います。そして、公園里親制度のメリットとデメリットについても伺いたいと思います。
 次に、福祉行政についての健康維持促進について伺いたいと思います。
 社会とかかわりを持つ地域公園の利活用について所見を伺いたいと思います。
 団塊世代が75歳以上になる2025年、同年の社会保障給付費は12年度の1.36倍に達すると言われております。その半分を医療介護費が占めると見込まれています。
 持続可能な社会保障制度の構築へ課題山積の状況をどう乗り越えていくのか、政治のかじ取りが注目されます。安倍内閣が優先して取り組むべき課題に、年金、医療、介護が42.8%で最多という世論調査も出ております。
 国においては、明年は診療・介護報酬の同時改定や次の医療計画と介護保険事業計画の開始など、医療介護などの切れ目のなく提供できる仕組みづくりを進める大きな制度改革が重なることになります。
 本市においては、安心の長寿社会を目指していくためには、しっかりとしたかつ具体的な取り組みが必要と感じているところでございます。
 介護予防には社会とかかわりを持つことが一番と言われていますが、社会とかかわりを持っていただく大きな役目を持っているのが地域公園でございます。  これは、すなわち、地域公園の活用は、健康維持促進の取り組みに最適との観点からでございますが、地域公園の設置状況と機器の内容をここで若干でございますけれども紹介させていただきます。
 1つの公園内に健康増進のための健康遊具といいますか、そういったものが設置された公園を、今画面に映されているところでございます。
 トレーニングベンチ、さらには、おこじょツイスター、さらにはぶらりんモモンガ、さらにモンキーダンス、じゃんぴんぐカンガルー、このほかにも相当な数のユニークな健康器具が、公園にはあるわけでございます。
 ユニークな遊具でもあり、ストレッチできる楽しみもあり、このような機器が今後設置されれば、利用されなかった公園も利用したくなるのではないかとも思いました。
 市民の皆様には、本当に喜んでいただけるのではないかと思います。
 健康機器の設置によって、子どもからお年寄りまで楽しく活用してもらい、なおかつ健康増進にも貢献していくものと思います。御所見を伺います。
 最後に今後の取り組みについて伺います。
 最近、健康増進課では介護予防に取り組む場として、いきいき百歳体操を行われております。これは脳も体も元気になり、運動で筋力をつけ体を軽くし、動くことにも楽になる、そして転びにくくなり、骨折により寝たきりになることを防ぐことができます。大変よいことと思います。
 室内での取り組みもよいのでございますが、青空のもとで外の空気をしっかり吸い込みながら楽しく行うのもよいのではないでしょうか。今後の取り組みを伺いたいと思います。
 以上で初回の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。

○議長(牧尾良二君) 答弁を求めます。

◎市長(藏田義雄君) 議長、市長。

○議長(牧尾良二君) 藏田市長。

◎市長(藏田義雄君) (登 壇)
 加根議員の御質問に対しまして、私からは、福祉行政につきまして、御答弁を申し上げます。
 初めに、地域公園の利活用についてでございます。
 公園には、遊び、くつろぎ、運動、交流など、公園の種類や規模に応じましてさまざまな機能があるわけであります。
 公園での運動や交流は、高齢者の介護予防のため、健康増進を図る上におきまして大きな効果があり、公園に設置されております健康器具も貢献するものと考えておるところでもございます。
 これまで、公園には、主に子どもの遊び場として、滑り台やブランコなどの遊具が設置をされてきたところでございます。
 しかしながら、少子高齢化社会の時代を迎え、国土交通省が行った調査によりますと、近年、滑り台などのほとんどの遊具設置数が減少いたしておる中、健康器具につきましては、大幅に増加している結果となっているところでございます。
 高齢者が増加する中、健康増進につながる健康器具を利用したいというニーズも多く、今後ともふえていくものと見込まれているところでございます。
 このような中、本市におきましては、10カ所の公園に健康器具を設置をいたしておりますが、地域の方から新たに設置をしてほしいとの要望をいただいている公園もあるわけであります。
 このため、これから遊具等の更新を行う際には、長寿命化計画等に基づきまして、公園の利用状況、またニーズ等を勘案しながら健康器具の設置について検討してまいりたいと考えておるところでもございます。
 次に、屋外の地域公園を活用した今後の取り組みについてでございますが、いきいき百歳体操につきましては、主に椅子に腰をかけ、手足の緩やかな筋力運動を30分程度実施するものでございます。この運動を毎週1回、3カ月間継続することによりまして、杖が要らなくなった、楽に歩ける距離が伸びたといった効果が多く聞かれているところでもございます。
 こうした効果を実感できることもありまして、現在、地域に90カ所の通いの場が立ち上がっておるところでございます。通いの場につきましては、地域の主体的な取り組みとして展開をしておられますので、いきいき百歳体操を行うだけでなく、参加された方々が毎回歌を歌われ、自治会の行事で披露されたり、介護体験等をそれぞれを語ったりと、さまざまな工夫をして継続をされているところでもございます。
 中には、気候のいい時期には屋外に出て、グラウンドゴルフなどをされる通いの場もあるわけでありまして、通いの場で行っておりますいきいき百歳体操は、腰かけるための椅子が必要となりまして、屋外での実施は難しい面もあると考えておりますが、本市のオリジナル体操「いきいき体操ひがしひろしま」につきましては、青空のもとでも実施できる準備体操でございまして、太陽の日に適度に当たることは健康に大変有効で、特に骨がもろくなりやすい高齢者にとりましては、カルシウムの吸収が高められるという効果もございまして、屋外での活動を推奨いたしておるところでもございます。
 今後も、地域公園を活用いたしました屋外でのオリジナル体操の実施や健康器具を使った運動など、通いの場の運営に当たりましては、独自の工夫がされるよう支援を行いながら、介護予防の取り組みによります健康づくりを進めてまいる所存でございます。
 他の質問に対しましては、担当説明員より答弁をいたします。

◎産業部長(前藤英文君) 議長、産業務部長。

○議長(牧尾良二君) 前藤産業部長。

◎産業部長(前藤英文君) (登 壇)
 私からは、農林事業にかかわる鳥獣被害対策とジビエ利活用について御答弁を申しあげます。
 まず、被害状況と捕獲状況についてでございます。
 本市における鳥獣被害対策としては、個体数抑制のための捕獲対策、農作物被害を防ぐための侵入防止対策、集落ぐるみで行う環境改善の3本柱で推進をしているところでございます。
 そうした中で、平成28年度の有害鳥獣による農作物被害額の状況は、広島県全域で約3億9,700万円のうち、本市は約2,400万円となっており、県内23市町中、7番目に位置しているところでございます。
 次に、イノシシの捕獲頭数でございますが、本年度は2,043頭で前年度より203頭の増加、鹿が955頭で前年度より95頭ふえており、いずれも、近年で最も多い状況となっております。
 次に、捕獲体制の強化について今後の取り組みでございますが、平成29年度においては、捕獲班員への出動謝礼を1,000円から1,500円に、また、新規狩猟者免許取得者に対する免許取得費用を半額補助から全額補助にそれぞれ拡充をし、捕獲体制の強化を図るとともに、捕獲班員の後継者育成に取り組んでいるところでございます。既に平成29年度の新規狩猟者免許の取得者は32名で、平成28年度と比較して7名ふえておりまして、引き続き後継者育成に取り組むとともに、体制強化に向け取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、ジビエ普及についての取り組みでございますが、平成28年4月に、豊栄町において、民間による東広島ジビエセンター株式会社が設立をされ、イノシシと鹿を合わせて、年間500頭を超える数を処理されております。ここで処理された食肉については、刺し止めの技術が高いこと等の理由から、とても味がよいとの高評価を受けており、現在、銀座や広島市内の高級料理店でも取り扱われているほか、一部市内の飲食店でも扱っておられるところがございます。
 しかしながら、現在の処理場は小規模な個人店舗を改修したものであり、施設面積が狭小で処理能力にも限界があることから、市といたしましても、こうした地域課題の解消や地域活性化につながる動きをしっかりと民間と一体となって取り組み、支援する必要があるとの認識から、新たなジビエ加工処理施設の設置の検討を鋭意進めているところでございます。
 次に、捕獲から搬送、加工処理のモデル地区を目指しての取り組みについてでございますが、議員御指摘にありますとおり、農林水産省が平成30年度に、ジビエ利活用の拡大に向け、鳥獣の捕獲から肉の流通までを円滑に進めるモデル地区を、全国12カ所程度設定をし、加工処理施設や移動式解体処理車──ジビエカーの整備、また、技能向上のための研修会費用の助成等、ジビエ倍増モデル整備事業が創設される予定でございます。
 市といたしましては、民間の東広島ジビエセンター株式会社の処理状況や運営形態を踏まえて、国の整備事業や地方創生推進交付金なども視野に入れつつ、民間をしっかりサポートできるジビエ処理加工施設の設置に向け、検討を進めているところでございます。

◎都市部長(加藤博明君) 議長、都市部長。

○議長(牧尾良二君) 加藤都市部長。

◎都市部長(加藤博明君) (登 壇)
 私からは、公園管理行政について、御答弁を申し上げます。
 初めに、本市管理の公園のうち、本市が管理している公園数と利用状況、老朽化した遊具の整備状況、今後の整備計画につきましてお答えいたします。
 本市における、公園の数でございますが、平成28年度末の時点で353公園がございます。
 このうち、市が直接遊具の点検や樹木管理等を行っている公園は、土地区画整理事業区域内や市街地の中で整備を行った公園、西条中央公園や東広島運動公園、さらには憩いの森公園など99箇所の公園でございます。
 公園の利用状況につきましては、設置場所の周辺の状況、公園の規模や遊具などの施設内容により、利用者の数は異なりますが、それぞれの公園の実情に応じて、各種イベント及び運動、遊び、休憩等のさまざまな形で御利用いただいている状況でございます。  また、老朽化した遊具の整備状況、今後の整備計画でございますが、これまで主に公園の点検を行う中で、遊具の状況を確認しながら必要に応じて補修等を行ってまいりましたが、平成25年に公園施設の長寿命化計画を策定し、平成27年から国の補助を受け、計画的に施設の更新工事等を実施し、更新費用の縮減に取り組んでおります。
 今後の整備計画につきましては、引き続き長寿命化計画に基づき計画的に整備を進めるとともに、通常の点検結果なども踏まえながら、老朽化した遊具は修繕、更新等を行っていくこととしております。
 次に、安全管理でございますが、公園清掃や樹木育成管理及び樹木や遊具の点検を、業務委託により行っており、必要に応じて遊具の補修、樹木の伐採や砂場の砂の補充等を行っております。
 また、地域の方や利用者から遊具のふぐあいなどの連絡をいただいた場合も、現場を確認させていただき、必要な措置を講じております。
 続きまして、公園里親管理についてのうち、地域自治会管理の公園についての管理状況につきまして、お答えいたします。
 地域の自治会等に管理をお願いしております公園は、主に民間が行った住宅団地開発で設置された公園でございます。
 管理の状況につきましては、それぞれの自治会で異なりますが、おおむね年に数回の清掃活動等を行っていただいております。
 また、利用していただく中で、補修などが必要となった場合、連絡をいただき対応をさせていただいております。
 このように地域で管理をしていただいております自治会のうち、清掃活動等を積極的に展開される団体が、公園里親制度を活用して清掃活動等に取り組んでおられます。
 現在、里親になっていただいております数でございますが、自治会以外に会社等の団体も含めて、75団体になっていただいており、この方々により77の公園で活動をしていただいております。
 次に、公園里親制度のメリットとデメリットでございますが、メリットにつきましては、公園の維持管理に地域の方々が主体的にかかわることで、公共のものが自分たちのものでもあることを認識するきっかけになり、清掃活動等を行うことで、地域コミュニティの活性化、ボランティア活動の啓発につながるもの考えております。
 市の支援といたしまして、上限はございますが、清掃用具の貸与、花壇や樹木などの材料を支給させていただいております。
 この公園里親活動において、里親の方が気づかれたことを連絡いただいた場合には、その後の対応に生かすようにもしております。
 これらの活動が、市民と本市とのつながりを生み、市民協働のまちづくりの一環となることが利点であると考えております。
 また、公園里親制度のデメリットにつきましては、制度そのものにデメリットは、特にないと考えておりますが、里親のいない公園につきましては、異常の発見がおくれることが考えられます。適切な公園管理を行うためには、異常の早期発見、早期対応が必要でございます。地域の方の里親活動が適切な公園管理につながり、さらにはコスト縮減にもつながると考えており、今後も里親活動の支援を行うとともに、公園里親制度の検証を行い、普及の促進に取り組んでまいりたいと考えております。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) 御答弁大変にありがとうございました。
 まず、農林事業についての捕獲数がふえているということは、よいことだと思います。
 捕獲数がふえればふえるほど被害額の減少につながっていくものと思いますが、本市では今回、2,400万円の被害額が出ている。この2,400万円というのは、前年または過去から比較して下がっているのでしょうか、伺いたいと思います。

◎産業部長(前藤英文君) 議長、産業務部長。

○議長(牧尾良二君) 前藤産業部長。

◎産業部長(前藤英文君) 先ほども答弁いたしましたように、捕獲対策、また侵入防止対策、特に、地域ぐるみの環境改善、ここが非常に人気が高くて、研修にも多くの方々が参加していただいておりますので、被害額につきましては、平成26年度が約3,450万円、平成27年度が約3,800万円ありまして、一旦増加傾向にありましたけれども、平成28年度は2,400万円と減少している状況でございます。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) ありがとうございます。さらに減少に向けて緩むことなく頑張っていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 次に、捕獲体制の強化でございますけれども、新規の狩猟免許の取得者は、先ほどの答弁では32名とありましたが、この平均年齢はお幾つでしょうか、お伺いします。

◎産業部長(前藤英文君) 議長、産業務部長。

○議長(牧尾良二君) 前藤産業部長。

◎産業部長(前藤英文君) 新規狩猟者免許取得者の平均年齢でございますが、52.4歳でございまして、年代別で申しますと、20代が2名、30代が6名、40代が8名、50代が2名、60代が10名、70代が4名で、年齢層はさまざまでございますけれども、捕獲班員の新たな後継者と期待をしているところでございます。  ちなみに、本年度は女性の方も取っていただきましたんで、期待をしております。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) ありがとうございます。私も当初は相当懸念していたんですけれども、よくここまで伸びているなと感心いたしました。
 狩猟者の高齢化が進んでいるということもよく聞いていたんですが、今後においても引き続き、人材育成に力を注いでいただきたいと、こういうふうに思っております。よろしくお願いいたします。
 次に、ジビエ普及についての取り組みでございますけれども、設置の検討についてはもうかなり、検討、検討というふうに検討に次ぐ検討ということで、かなり何年もたっているわけでございますけれども、設置や場所、設置規模、設置運営、あるいは予算などさまざま検討しないといけない部分あると思うんですけども、本当に待ったなしでございます。ぜひ来年度には結果を出していただきたいが、どうかお答え願います。

◎産業部長(前藤英文君) 議長、産業部長。

○議長(牧尾良二君) 前藤産業部長。

◎産業部長(前藤英文君) ジビエ加工処理施設の設置につきましては、地域課題の解消や地域活性化につながる動きを民間と一体となって取り組み、支援する必要があると認識しております。
 民間により運営されております東広島ジビエセンター株式会社の施設面積の課題解消に向けまして、新たな施設の建設候補地の選定を進めておりまして、早急に事業着手できるよう検討しているところでございます。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) 本当に期待しておりますので、何としても前に前に進めていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 次に、捕獲から搬送、加工処理のモデル地区を目指しての取り組みについてでございますが、国も本腰を入れて支援を具体的に行うとありますので、とにかく積極的に進めてください。よろしくお願いいたします。よい結果を待っております。
 次に公園管理行政についての再質問でございますけれども、本市管理の公園数と利用状況、老朽化した遊具の整備状況、今後の整備計画についてですが、活発に利用されている公園は、よく整備されていると今回の調査でもわかりましたけれども、しかし、今後懸念しているのは、取り残されている公園があるという事実です。その公園は無駄な空間をつくって、管理が行き届かない部分、つまり環境の悪化をそこで生み出すのではないでしょうか。懸念するところでございます。
 そういった公園については、どのように取り組まれていこうとしていますか伺います。

◎都市部長(加藤博明君) 議長、都市部長。

○議長(牧尾良二君) 加藤都市部長。

◎都市部長(加藤博明君) 取り残されている公園というのは、恐らく利用が少ない公園ということでの趣旨での御質問だと思いますけれども、本市におきましては、平成26年度に公園施設のさまざまなデータ等を一元化するために、公園台帳システムというものの構築を図っております。
 そしてそれの後、平成27年度と平成28年度において、全ての公園を対象に、このシステムにデータを入力するために、現地にて施設の状況とかそういったものの調査をしております。そして、その情報をもとに、おおむね1年に1回程度、その後の経過を現地調査を行っていくこととしております。
 この調査の中で、実際に、今、雑草に覆われている公園というものとか、そういったことで、管理が行われていない公園も一部ございました。
 このような公園の管理に係る取り組みにつきましては、先ほども御答弁いたしましたように、引き続き、自治会での管理や公園里親となっていただけるよう地域の自治会、団体等に案内や広報活動等を行い、公園里親制度の普及等に努めてまいるとともに、市としても支援してまいりたいというふうに考えております。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) ありがとうございます。今後とも、調査を行っていただき、地域の連携のもとで、今後の公園の管理のあり方など検討していただき、市民の皆様に喜んでいただくよう、具体的に有効利用をしていただけるよう、よろしくお願いをいたします。
 そして、老朽化した遊具などの整備計画については、計画に基づいて修繕、更新を行うとありました。いま一度、地域の公園の状況把握を行い、本当に遊具が必要なのかどうなのか、検討する段階にきていると思います。
 その地域に合った仕様、それを具体的に検討してみてはどうかと思いますがいかがでしょうか。

◎都市部長(加藤博明君) 議長、都市部長。

○議長(牧尾良二君) 加藤都市部長。

◎都市部長(加藤博明君) まず、現状にございます遊具等につきましては、使用可能といいますか、使える間につきましては、現状の遊具として、まずは使わさせていただきたいというふうに考えております。
 そして、そういった遊具が更新時期を迎えた折には、同じ遊具、同等のものを設置するのか、議員御質問に出されております健康器具を設置するのか、さらには遊具を撤去して、新たに広場として利用するのかといった、そういったさまざまなことが考えられますけども、それにつきましては、地域の皆様の声をお聞きしながら、地域の実情に合うような検討を行い、対応してまいりたいと考えております。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) ありがとうございます。ぜひお願いいたします。
 そして、安全管理については、地域の方と今までも、これからもしっかり連携をとっていただけると思います。これまでの連携プレイも私、実際見させていただきもらいましたし、素早くそれをやったときには、問題を解消されているという部分も、実際確認させていただいております。
 これも引き続き、さらに取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、公園里親管理について伺いますが、民間が行った住宅団地開発で設置された公園については、新しい団地については、管理も行き届ききれいな状態が保たれていますが、どうしても、20年、30年、40年経過している団地については、徐々ではありますが、その空間が悪化しているというふうにも思いました。
 いま一度、このような団地の点検の必要性を感じます。さらに点検という形になりますけれども、こういったところの特化した点検という観点で必要性を感じるんです。いかがでしょうか。

◎都市部長(加藤博明君) 議長、都市部長。

○議長(牧尾良二君) 加藤都市部長。

◎都市部長(加藤博明君) その公園に特化した調査というのは、なかなか難しいと考えております。年に一度程度、先ほど申しましたように、全ての公園について点検をしていただく中で、対応をさせていただきたいということでございます。
 そして、古くからある、今、議員御指摘の住宅団地の場合、遊具等の施設がほとんどなく、あってもベンチがある程度、どちらかと言えば、今、議員御指摘のところというのは、恐らく雑草に覆われているというような状態が多く見られることがございます。
 そういった公園につきましては、里親なり、自治会で管理されてないということが原因となっておりますので、そういった公園につきましては、先ほども答弁させていただきましたように、引き続き自治会に対して、管理のお願いや、場合によって里親になっていただくように、市としても働きかけていくような形で取り組んでまいりたいと考えております。

◆15番(加根佳基君) 議長、15番。

○議長(牧尾良二君) 15番加根佳基議員。

◆15番(加根佳基君) ありがとうございます。自治会と連携をとりながら進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。
 そして、公園里親制度のメリットとデメリットについては、制度の導入からはや10年以上経過していると思いますが、その検証を行いながら、取り組んでいくことが必要と思います。
 やはり、里親制度は市民の皆様が主体的に責任を持って取り組んでいらっしゃるので、とてもきれいに利用されていることが、今回よくわかりました。今後とも、里親普及にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 福祉行政についてでございますけれども、質問はありませんが、社会とかかわりを持つ地域公園の利活用については、健康増進を図る上で、大きな効果があり、公園に設置されている健康器具も貢献するものとありました。答弁の中にありました。
 また、地域の方からは、新たに設置を求められておられます。そういったニーズもどんどんふえているということでございますが、これについては、都市部と健康福祉部、そして地域の方と連携をとりながら、一つでも多くの公園が高齢者の方に利用でき、健康増進公園として使用していただくことを期待しています。
 そして、最後の質問での今後の取り組みについては、改めて健康維持促進のための環境を本市として、責任を持ってどんどん進めていかなければいけないと、そういうふうに感じた次第でございます。
 長々とありましたけれども、これからの行政、大変かもわかりませんが、一つずつ一歩前進の行政であってもらいたいと期待し、私の今回の質問を終了します。ありがとうございました。

○議長(牧尾良二君) これをもって、15番加根佳基議員の一般質問を終わります。
 以上で本日の日程は終了いたしました。