加根よしきの 平成26年度 東広島市議会第2回定例会 一般質問

【全  文】


○議長(寺尾孝治君) 再開いたします。
   引き続き、一般質問を行います。
   6番加根佳基議員の一問一答方式による一般質問を許します。
06番(加根佳基君) 議長、6番。
○議長(寺尾孝治君) 6番加根佳基議員。
06番(加根佳基君) (登 壇)
 皆さん、こんにちは。公明党の加根佳基でございます。早速ではございますけども、議長より発言の許可をいただいておりますので、順次質問に入らさせていただきます。
 まず、初めに、有害鳥獣対策事業についてでありますが、一般質問の初日に杉原議員からさまざまな鳥獣に対しての対策についての質問がありました。大変重要で、早急に進めなければならない問題であったと思います。重複する部分もありますが、その点よろしくお願い申し上げます。
 農作物に与える被害を抑制し農家の生産意欲につなげていただきたいと強く願い質問に入らさせていただきます。
 政府は、近年の農作物の被害状況の深刻化を受け、野生の鹿、イノシシの頭数を2023年度までの10年間で半減させる取り組みを具体的に取り組むことを決定いたしました。鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律の一部を改正する法律案が今年3月に閣議決定されております。法改正の背景には、言うまでもありませんが、近年、日本鹿やイノシシなどの鳥獣においては急速な生息数の増加や生息地の拡大が起きており、希少な植物の食害等の生態系への影響や、農林水産業、生活環境への被害が大変深刻な状況となっています。
 一方、鳥獣捕獲に中心的な役割を果たしてきた狩猟者が減少、さらに高齢化しており、捕獲の担い手の育成や確保が課題となっています。このため、積極的に鳥獣を管理し、また、将来にわたって適切に機能し得る鳥獣管理体制を構築することが必要な状況になっており、平成26年1月に中央環境審議会により鳥獣の保護及び狩猟の適正化につき講すべき措置について答申を得たところであります。
 これを踏まえて、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律について、新たに鳥獣の管理を図るための措置を導入するなど、鳥獣の生息状況を適正化するための抜本的な対策を講じるために所要の改正を行うこととしたものであります。
 鳥獣による農作物の被害金額は年間200億円前後で推移、また、生態系に影響を及ぼし、樹木の皮をはぎとる食害では、年間9,000ヘクタールを超える森林被害も確認されております。中でも、大きな被害をもたらす野生動物が鹿とイノシシであり、全国の捕獲数をもとにした環境省の試算では、全国に413万頭いると推計されており、その数は年々増加しており、個体数の増加については、里山の過疎化や耕作放棄地の拡大、さらに狩猟者の減少と高齢化が主な要因と見られています。
 これまで、近づかなかった市街地へも活動領域が広がっているため、自動車との接触事故、あるいは人が襲われるケースも数多く見られるようになりました。非常に深刻であります。
 政府の具体的対策としては、都道府県別に捕獲目標を設定するほか、今まで禁止されていた銃を使った夜間の狩猟を可能とし、捕獲許可の手続を不要にする規制緩和、さらに、鳥獣の捕獲を専門とした事業者の認定制度も視野に入れています。
 政府は、今年度、そして、来年度予算案に地方自治体が行う鳥獣被害防止を総合的に支援する鳥獣被害防止総合対策交付金が計上されております。その交付金による鳥獣の捕獲や侵入防止柵の整備など、被害対策の実行部隊として、市町村の実情に応じて設置できる鳥獣被害対策実施隊を全国で1, 000 隊まで増加させることを目指しています。
 さらに、政府は、狩猟した鳥獣の食肉「ジビエ」の利用を促進し、肉の処理加工施設設備も支援すると聞き及んでおります。地域資源でもある「ジビエ」の有効活用は、地域おこしの一環として注目されており、農水省の鳥獣災害対策室は「ジビエ」の利用も含めて鳥獣を捕獲することに対しての国民の理解を得ていきたいとも言われております。
 さて、本市におけるさまざまな有害鳥獣対策を実行する上で極めて必要になってくるのがやはり人であります。人材であります。狩猟者の年齢は、先ほど言いましたように高齢化が進んでおり、そこでまず伺いたいのは、本市における狩猟者の地区別平均年齢を伺いたいと思います。そして、後継者育成では、どのような取り組みを行っているのか伺います。そして、今後、若い狩猟者の育成についてはどのように考えておられるのか伺いたいと思います。後継者育成については、この3点をお聞きしたいと思います。
 次に、有害鳥獣の捕獲体制整備についてでありますが、有害鳥獣の捕獲体制整備について2点伺いたいと思います。
 捕獲班における捕獲技術向上活動では、どのような取り組みをされているのか伺います。そして、その取り組みが、捕獲能力向上を発揮されて、これまでの被害に対しての抑止効果が出ているのか伺いたいと思います。
 次に、有害鳥獣被害対策について、有害鳥獣加工施設についての考えを伺いたいと思います。
 先般、市民経済委員会において、福岡県宗像市での有害鳥獣加工処理施設を視察させていただきました。一番驚いたことは、建物の外観は、有害鳥獣加工処理施設には全く見えず、地域の集会所、あるいは地域センターのような感かおり、大変に清潔感のある施設であったことであります。
 設備の内容を申しますと、工程、施設の内容でございますが、まず、荷受の段階で食肉となるものとそうでないものを仕分けする搬入スペース、次に、食肉となるものを前処理室において皮は剥ぎ、解体作業をレそして、処理室で枝肉を部位ごとに切除レ脱骨してブロック肉状にしております。最後に、包装室にて肉を成形、スライス、ミンチ加工、さらには真空パック作業を行っています。
 そして、その製品の販売については、道の駅などで販売を行っておられます。荷受から商品出荷、そして、販売までのルートがしっかりと確立されておりました。
 この工程の中に、やはり搬出スペースも確保され、要らなくなった残渋々死骸を産廃業者にて処理をされております。大変コンパクトな施設でありました。
 そして、何よりも消費者に対しての安全性を重視レ トレーサビリティシステムまで導入され管理されております。 しっかりとこの辺は徹底されておりました。施設倉設に至るまでの経緯では、大変興味をもってお聞きいたしました。
 ここのイノシシ被害の現状では、何と駅前などに出没したとありました。そこでは、警察官の出動で捕獲し銃殺を行っております。宗像市の捕獲対策においては、市民との懇談会や市長との座談会など、駆除の要望が数多く出されていたとありました。そして、大きな課題としては、捕獲後の処理に苦慮されていたとあります。埋設が困難であるため、山林に投棄、あるいは衛生機器が整ってないところで解体、そこでは、公衆衛生及び食品衛生上問題が生じていたとありました。
 さらに、都市化等により、自宅で解体処理ができない。そして、猟友会の高齢化によって捕獲が進まない、こういった厳しい現状があったそうであります。これらを打開すべく手段として、有害鳥獣加工処理施設の建設に至ったと。こういった現状は、本市においても現在あるのではないでしょうか。そこで伺いたいと思います。有害鳥獣加工処理施設の設置に関する本市の所見を伺いたいと思います。
 次の質問でありますが、観光振興事業について伺いたいと思います。この事業に関しては、昨日でありますが、奥谷議員が質問されていましたが、集客機能の強化、そして、観光周遊ルートの創造など、本市が最も積極的に取り組まなければならない問題だと改めて思ったところでございます。観光は、国においても、我が東広島市においても、力強い経済を取り戻すための極めて重要な成長分野であります。経済波及効果が大きく、急速に成長するアジアを初めとする世界の観光需要を取り込むことにより、地域活性化、雇用機会の増大などの効果に加えて、外国との相互理解の増進も期待できます。二うしたことから、国においても、観光立国の推進を重要な成長戦略の一つと位置づけています。
 昨年6月でありますが、国土交通省が観光立国実現に向けたアクションプログラムを発表し、訪日外国人旅行者数の増加を目標にし取り組んでおり、その結果、史上初めて訪日外国人旅行者数は1,000万人を達成したとありました。また、我が国は、2020単オリンピック・パラリンピック東京大会の開催という大きなチャンスを得ることができました。これを追い風として2020年に向けて、訪日外国人旅行者数2,000万人の目標を掲げております。
 国においては、公明党はこれまで一貫して観光立国の実現に取り組んでまいりました。とりわけ2006年には、観光立国推進基本法四制定を強力に推進し、観光立国を日本の国家戦略とすることが法律として定められました。また、観光行政の司令塔である観光庁の設置についても、衆参両院の決議が後押しし、2008年に正式に発足することになったものであります。
 具体的な施策では、観光ビザの発給要件の緩和や、外国人の習慣に合った施設、案内標示、サービスの提供など、訪日観光客増大のための環境整備を訴え、その多くが実現しております。
 本市の観光の振興には、文化財、歴史的風上、優れた自然の風景地、良好な景観、温泉その他文化産業など、我が市の豊かな観光資源を生かすことが不可欠であります。そのためには、それぞれの地域で柱となる観光資源を明確にして、取り組みを強化する必要があります。そして、地域の文化的背景や観光資源の魅力に最も精通しているのは、まさにその地域に住んでおられる方々であります。 したがいまして、東広島市としては、それぞれの地域の特性を最大限に引き出すよう、地域主体の取り組みを支援していくことを基本とすべきであります。また、ほとんどの観光客がスマートフォンやタブレット端末などを、観光回報の人手に活用しており、発信情報の多言語化や無料公衆無線LANの整備などが求められています。
 東広島市においても、施設の標示や道路の案内板など、多言語で示す対策を進めていかなければなりません。訪れる外国人観光客が気に入った風景やサービス、改善点などを積極的に調べていく必要もあると思います。
 現在、アペノミクスによる円安の影響もあって、訪日外国人観光客は増加傾向にあります。こうした動きに対してしっかりと対応していくことの必要性を感じております。
 先月でありますけども、公明党会派3人は、福富町上竹仁にあります県最大規模のホンシャクナゲが群生するクロボヤ峡に行ってまいりました。沼田川の支流から上流にある峡谷であります。さらに上流には、クロボヤ池があります。このクロボヤの名は、昔、炭を焼くところから黒い煙がぼやっと上がっていたころ、そのころの名をとられているということも聞いております。その近くに、シャクナゲの群生地があります。樹齢50年から100年を超すホンシャクナゲの群生であります。それは、500本以上があちらこちらに自生しており、5月下旬から6月上旬にかけて、淡い紅色の花が咲き誇ります。これは、県の天然記念物にも指定されております。クロボヤ峡は、峡谷と湿原とで構成され、谷川沿いの林道はながらかな登り坂が約1キロメートル続き、シャクナゲやツバキを初めとする約70種類を超す樹木の自然林で覆われ、特に、新緑の季節は涼味満点の散策が楽しめられます。峡谷の中間点には、シャクナゲの滝かおり、そのせせらぎがまた心を癒してくれます。
 そこで感じたことは、まず、シャクナゲの自生地であるこの環境に対して驚きました。本当にすばらしい自然環境でありました。これを市民の皆様は御存じなんだろうかと。もっと観光地としての整備と保全と充実、そして、情報発信が必要だと思いました。整備について例えれば、入り口付近から駐車場、また、案内所までの狭い道路等、車で訪れる方は大変危険であります。そして、案内所までの途中に、先ほど紹介いたしましたすばらしいシャクナゲの滝かおりますが、見落としてしまうような状況でありました。実にもったいない。
 東広島市においては、このほかにすばらしい歴史的な建物が数多くあります。しっかり本市でのホームページでも紹介されております。それを一部紹介したいと思っておりましたけどもここまでといたします。
 観光の原点は、ただ単に名所や風景などの光を見ることだけではなく、一つの地域に住む人々がその地に住むことに誇りを持つことができ、幸せを感じられることによって、その地域が光を示すことであるとも思います。
 本市においては、地域資源を生かした魅力的な観光地づくりや観光客の受け入れ体制の構築を進めており、さらに観光客の集客促進を図っていく中で、さまざまな取り組みを行っております。その取り組みを伺いたいと思います。
 四季折々に特長があるそれぞれの地域、海に面した安芸津町から緑豊かな豊栄町まで、どの人が訪れても自信を持って満足していただける見応えあるまちであると私自身感じております。
 そこでお聞きいたしますが、1点目に魅力ある観光地づくりの推進では、どのような取り組みをされているのか伺いたいと思います。さらに、2点目に観光協会への助成では、観光PRや観光客受け入れ体制の整備を支援するとありますが、具体的にどのような支援なのか伺いたいと思います。具体的な取り組みとその取り組み効果、そして、観光客の動員数の推移を伺いたいと思います。
 最後の質問でありますが、東広島市の観光のメーンとなるのはやはり西条駅前から酒蔵通りであります。年中市外から観光客が訪れています。来られた方の口コミで年々訪れる人がふえていることは何よりであります。 10月には、西条酒まつりという大きなイベントがあり、そこでは24万人の人が祭りを楽しんでいただいて、本当に喜んでいただいております。しかしながら、危険な箇所も多くあり、環境の整備が必要と思います。
 そこでお聞きいたしますが、J R西条駅周辺の整備と酒蔵通りの整備については、今後、どのような整備を考えているのか伺いたいと思います。
 以上で1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。
○議長(寺尾孝治君) 答弁を求めます。
○市長(ii田義雄君) 議長、市長。
○議長(寺尾孝治君) 蔵田市長。
○市長(蔵田義雄君) (登 壇)
 加根議員の御質問に対しまして、私からは、観光振興事業の地域資源を活かした観光地づくりの中から魅力ある観光地づくりの取り組み及び観光協会への助成の具体的取り組みにつきまして、御答弁を申し上げます。
 本市の観光振興への取り組みにおきましては、観光客の受け入れ体制を充実させること、そして、さまざまな観光情報を市から発信をしていくこと、これが重要であると考えております。
 観光客を受け入れる体制を充実させるためには、本市の特長でありますさまざまな資源を観光資源としてブラッシュアップし、観光客に興味を抱かせるための魅力づくりが必要であると考えております。
 本市は、南は瀬戸内海に面した安芸津から、北は緑豊かな豊栄まで、豊富な自然に恵まれており、また、J R西条駅周辺の酒蔵通りにおきましては、多くの酒蔵が集積し全国的にも珍しい風景を醸し出しております。
 本市といたしましては、本市の杵吐でもあり、また、強みでもある、これらの観光資源を活かし、現在、観光協会、そして、関係団体及び地元の方々と連携しながら、観光客を誘致するさまざまな取り組みを実施をしているところでもございます。
 具体的に申し上げますと、酒蔵通りにおいては、先ほどもお話が出ました、今年で25回目を迎え全国的にも知名度の高い酒まつりを初め、酒蔵通り全体を倍|生ある博物館と捉えた西条酒蔵通りまるごと博物館そして、ARTin酒蔵の開催など、酒蔵通りならではのイベント等を実施しております。また、ボランティアガイドによる酒蔵通りの案内など、観光客が見て、体感して、そして、発見をいただくといった、ここへ来てよかったと実感し、また来てみたいと思っていただけるよう、観光客をもてなすようさまざまな取り組みを実施しております。
 また、近年、増加しつつある外国人観光客にも満足いただけるよう、引き続き、多言語に対応したパンフレットや案内板の整備等、外国人観光客が移動しやすい、また滞在しやすい環境づくりを進めてまいりたいと考えております。
 酒蔵通り以外の周辺地域におきましては、その豊かな自然と自然の恵みを活かした観光地づくりを、地元の方々とともに推進しているところでもございます。具体的に申し上げますと、海に面した安芸津地域におきまして、今年、県を挙げて実施しております瀬戸内しま博覧会「瀬戸内しまのわ2014」の関連イベントとして、あきつ杜氏祭り等を地元の御協力を得ながら開催し、地域の魅力を県内外に発信しております。
 また、県央地域におきましては、地元グループが中心となりまして、集客効果の高い道の駅「湖畔の里福富」と周辺の各種体験型施設などを結びつけ、地域の豊かな自然や食を活かした俐験型、滞在型の観光メニューづくりに積極的に取り組んでいるところでもあります。
 このように、地域の良さを一番熟知している地元の方々と市や観光協会が連携し、その地域の魅力や良さを最大限に引き出す取り組みが、魅力ある観光地づくりにつながると考えております。また、これらの情報をさまざまな方法で発信していくことも観光客の誘致のためには重要であることから、各種雑誌への掲載はもとより、県観光連盟などとも連携し、フェイスブック等でも積極的に情報発信を行っております。
 次に、観光協会への助成の具体的な取り組みについてでございますが、市内には御承知のように4つの観光協会がございまして、それぞれの協会におかれまして、地域の個性や魅力づくりについて取り組んでおられるところであります。主な事業としては、酒蔵通り観光案内所の管理運営、また、着地型の観光パンフレットの作成、そして、ボランティアガイドの育成、集客イベントの開催、クロボヤ峡など地域の観光資源の維持、観光客を案内する看板等の作成など、市といたしましても、このような観光客を受け入れる活動に対し、東広島市観光協会事業補助金交付要綱に基づき、各観光協会に対して補助金を交付しております。
 そのような取り組みの成果でもあります本市の総観光客数でございますが、平成25年には、262万4,000人でございましたが、大河ドラマ「平清盛」の影響が大きい平成24年の273万9,000人に比べると減少しておりますが、平成23年度の256万5,000人に比べると少し増となっており、本市の集客力も徐々にではございますが、上がってきているのではないかと考えております。
 いずれにいたしましても、広く国内外から観光客を誘致するためには、東広島市の魅力を広く発信していく必要かおり、そのためにも地域の方々と連携を密にしながら、そして、観光関係団体、また地元団体と力を合わせながら、本市の魅力づくりに取り組んでいく必要があると考えております。
 他の質問に対しましては、担当説明員より答弁をいたします。
○産業部長(前藤英文君) 議長、産業部長。
○議長(寺尾孝治君) 前藤産業部長。
○産業部長(前藤英文君) (登 壇)
 私からは、有害鳥獣対策事業についてお答えをいたします。まず、本市における、捕獲班の地域別の平均年齢についてでございますけれども、西条町が69歳、高屋町が65歳、八本松町が67歳、志和町が64歳、黒瀬町が67歳、福富町が62歳、豊栄町が66歳、河内町が66歳、安芸津町が69歳、そして、市全体では66歳ということになっております。
 また、狩猟者の後継者育成に関する市の取り組みとしたしましては、平成23年度から新規者の免許取得費の2分の1を、平成24年度からは猟友会所属者に対する免許更新費全額を、そして、平成25年度からは、捕獲班が行う射撃講習会など、技術向上活動に関する費用の一部を補助しております。なお、若い狩猟者の育成につきましては、これら支援制度の周知を行いますとともに、捕獲班の活動内容を情報提供するなどして、若い世代に関心を持っていただく取り組みを行いながら、若い狩猟者の育成につなげてまいりたいと考えております。
 次に、捕獲技術向上活動についてでございますが、平成25年度の補助金の実績報告によりますと、猟友会では、銃器の安全な取り扱いや射撃訓練に関する講習に参加されておられます。なお、この取り組みは平成25年度からの取り組みでございますので、被害額への抑止効果等につきましては、今後の捕獲実績及び農作物の被害状況などを見て検証してまいりたいと考えております。
 次に、有害鳥獣加工施設についてでございますが、本市におきましても、有害鳥獣の捕獲後の処理等に苦慮されているという現状もございます。その処理方法や資源としての有効活用が課題となっております。市といたしましても、加工処理施設け、有害鳥獣対策としての有効な取り組みの一つになると認識しておりますが、捕獲したイノシシや鹿の肉を加工・販売するには、硬さ、匂いなどを抑えるため捕獲後30分以内の血抜き、内臓処理など速やかな処理が必要とされるため設置場所が限定されることや、一一般的にイノシシは冬肉に比べ夏肉は脂の乗りが悪く、年間を通じて品質の均一性の確保が難しいこと、また、継続的な処理数の確保による安定的な供給体制や販路の確立など、さまざまな課題もあるようでございます。
 御提言のとおり、有害鳥獣の加工施設の設置は、捕獲班や個人捕獲者の捕獲意欲の向上が図られ、捕獲の促進につながり、さらには、肉・皮などの活用による地域の活性化にも資するという波及効果も想定され、有効な取り組みになると認識しておりますので、先進事例をさらにしっかりと調査・研究をしまして、猟友会や食肉加工団体など専門家の御意見もお聞きし、官民連携した施設運営がどうあるべきかについて、検討してまいりたいと考えております。
○都市部長(来得康徳君) 議長、都市部長。
○議長(寺尾孝治君) 来得都市部長。
○都市部長(来得康徳君) (登 壇)
 私からは、観光振興事業の地域資源を活かした魅力的な観光地づくりのうち、J R西条駅周辺と酒蔵通りの整備について御答弁を申し上げます。
 酒蔵通りの周辺には、酒蔵や古い街並みなど観光資源が集積しておりまして、先はどの答弁にもありましたとおり、酒蔵通りならではの各種イベントの実施や、道路の美装化などのハード整備等により、市内外からの観光客が年々増加しているところでございます。
また、酒蔵通りの主要な道路であります西条本通線の自動車の通行につきましては、市街地の渋滞を避けるための通過車両も多く、平日の日中で、およそ3,500台近くの車両が通行しており、歩行者との接触事故などの発生を危惧している状況であります。
 こうした危険性への対策として、メーン道路の西条本通り線の交差点には、横断歩道、標識、カーブミラーを設置し、さらに交差点部分をカラー舗装するなど、通行する車両への注意喚起を促すよう努めております。
 しかしながら、メーン道路の西条本通線につきましては、これまで、都市計画道路として幅員12メートルの道路が定められておりまして、道路や水路と民地の境界が確定していなかったため、本格的な整備を行っておりませんでした。
 このような状況の中、昨年策定しました東広島市中心市街地活性化基本計画におきまして、来訪者の回遊性を高める整備やイベントを実施し賑わいの創出を図る酒蔵ゾーンとして位置づけられました。また、土地の境界を定める国土調査の進捗に伴い、境界がおおむね確定したところでございます。
 これを受けまして、今年度、西条本通線の都市計画の廃止を行い、地元関係者と協議を行いながら道路の美装化計画をまとめ、来年度から整備を進めてまいりたいと考えております。
 なお、道路の美装化に当たりましては、道路側溝のふたがけにより幅員を確保するとともに、歩行者の安全を確保するような舗装など安全に配慮してまいりたいと考えております。
 今後につきましては、積極的な観光振興の取り組みを推進する中で、来訪者の増加が予想されますことから、引き続き、道路の安全確保に努めるとともに、交通の特性等を勘案し、横断歩道、標識等の設置、道路側溝へのふたがけ、街路灯の設置、反射板の設置など、必要に応じて整備をしてまいりたいと考えております。
 また、歩行者の安全確保のためには、酒蔵通りを通行する自動車を極力減らしていく必要がございます。
 来年1月には西条駅の南北自由通路及び北側駅前広場を供用開始することから、山陽本線北側から西条駅ヘアクセスする車両の通行が減ってくるものと考えております。
 さらに、通過車両を排除するための抜本的な対策としましては、旧消防庁舎の西側を通り、山陽本線を立体的に横断する都市計画道路吉行泉線の整備により、市役所北側を東西に走る西条中央巡回線及び西条本通線に集中する車両を分散し、市街地の渋滞緩和を図ることが最も有効な対策であると考えております。
 このため、吉行泉線につきまして、既に完成をしております旧消防庁舎から山陽本線北側までの延長約730メートルの区間について昨年度から測量設計に着手しておりまして、今後、用地買収や工事を進めながら、早期の整備に取り組んでまいりたいと考えております。
06番(加根佳基君) 議長、6番。
○議長(寺尾孝治君) 6番加根佳基議員。
06番(加根佳基君) どうもありがとうございました。まず、再質問でございますけども、有害鳥獣対策事業についての後継者育成に関して質問をさせてもらいます。答弁の中に、支援制度の周知と捕獲班の活動内容の情報を提供されると、そういったことだったのでしょうが、果たしてそれだけで本当に若い世代が関心を持っていただけるのだろうかちょっと疑問に感じました。
 もっと積極的に人材育成について、本当に具体的な形で取り組んでもらいたいという部分かあります。本市においても、地域全体で効果的な防御行動、また、自主的に行うための各種会の開催やJA青年部、被害農家みずからか捕獲を行うための狩猟免許取得を積極的に推進してもらうと同時に、また、狩猟者の人材育成をしっかりと促してもらいたい。
 さらに有効的な対策を官と民が一体となって講じていく具体的な取り組みが本当に必要だと思います。もう一度伺いたいと思います。
○産業部長(前藤英文君) 議長、産業部長。
○議長(寺尾孝治君) 前藤産業部長。
○産業部長(前藤英文君) 後継者育成等に関します今後の対策でございますが、市では、従前から捕獲と侵入防止の両面からハード面の対策を進めておりますけれども、それとあわせまして、御指摘がありましたように、専門的な指導者による指導を受け、柵の設置の仕方々工夫、また餌場をつくらないであるとか、こまめな草刈りが有効であるなどということを、地域全体として取り組んでもらうためのソフト面の施策を進めることが有効であると考えており、農地の適正管理により個体数を減少させるといったことをテーマとした地域研修会を実施しております。今後も本研修を継続していくよう、関係機関との協議を行っておりまして、被害農家やJ Aを対象とした、免許取得に関する推進施策ついては、現在県が行っております、有害鳥獣対策の地域リーダー研修、またアドバイザー養成講座などを通じまして、さらに制度のPRを行うとともに、その普及に努めてまいりたいと考えております。
06番(加根佳基君) 議長、6番。
○議長(寺尾孝治君) 6番加根佳基議員。
06番(加根佳基君) しっかりと取り組んでいただきたいと思います。今後とも狩猟免許の取得による捕獲の担い手、そして、さまざまな技術の指導者の育成など、地域における被害防止対策にかかわる若い人材育成確保に向けてしっかりと取り組んでいただくことを、これから本当に期待しておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。
 次に、捕獲技術の向上等、被害抑止効果でありますけども、銃器の取り扱いや射撃訓練などの講習をこれからどんどん行っていくとあります。ぜひその効果があらわれるよう期待するものでありますが、その効果を出すためには、やはり常に現場の農家の方や地域の方の協力が絶対必要だと思います。その協力を得ながらしっかりと取り組みを進めていただきたいと思います。
 そこで、本市は、これまでの被害状況を、具体的に把握をされているのかどうなのかお聞きしたいと思います。
○産業部長(前藤英文君) 議長、産業部長。
○議長(寺尾孝治君) 前藤産業部長。
○産業部長(前藤英文君) 有害鳥獣の被害状況の把握ついてでございますけれども、その被害は鳥類から獣類まで多岐にわたりまして、市全体における営農の形態もさまざまでございますために、件数や面積、量についての詳細なデータについてはございませんが、農家や集落から提出されました、個人捕獲申請や侵入防止柵の設置事業申請に伴う現地調査や聞き取り調査によりますと、水稲、また野菜、果樹やタケノコの食害、また、面積率も   10%から90%までとさまざまではございますが、市全体におきましては水稲の食害が最も多いようでございます。また、食害以外では農地や畦畔の掘り起こし被害も多く寄せられております。
 被害状況の把握につきましては、面積や量、写真などを細かに記録されている農家ばかりではないために、正確な調査や状況把握には苦慮しておりますが、各申請等における被害状況を蓄積、データ化しながら、今後の施策計画等に反映してまいりたいと考えております。
06番(加根佳基君) 議長、6番。
○議長(寺尾孝治君) 6番加根佳基議員。
06番(加根佳基君) どうもありがとうございます。これからも被害状況をしっかりと確実に把握に努めていただきながら、そして、そこに計画的に捕獲を実施、これが必要だと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
 次に、有害鳥獣加工処理施設の設置の件でありますけども、捕獲後の処理がやはり重要になってくることがよくわかりました。処理技術を持ったさまざまな人材がここにも必要になってきます。現在捕獲した有害鳥獣は環境に配慮して埋設処理、もしくは焼却処理を行うこととしておりますが、今後、関係者と連携をして食用を初めとする有効利用をしっかり検討していただき、地域資源としての活用に向け、施設の設置に向けて、とにかく積極的に頑張っていただきたいと思い、期待しておりますので、この件についてはよろしくお願いいたします。
 次に、観光振興事業について伺いたいと思います。観光振興については、大変に積極的な取り組みを行っていることは今回の答弁でよくわかりました。これから観光客がしっかりとふえていくことは、もう問違いないと私は思います。 とりわけ、観光客受け入れ活動については、地域の地元関係者の汗と努力によって少しずつではありますが集客がふえています。
 自然を生かした観光地域では、その環境の保全維持活動にどれだけその方たちが神経を使われていることでしょうか。
 例えば、観光順路の整備はもちろんなんですけども、危険箇所が至るところにあるように思います。その危険箇所の点検作業等もその現場ではやられているわけでございます。来られた方は絶対に事故には遭ってはならないという、そういう強い思いで取り組んでいらっしやいます。
 しかし、その取り組みも本当に限界を感じられる状況もうかがえたように思います。もっともっと地域観光の問題部分を吸い上げてもらって解決すべきものと思いますが、これからもいろんな地域のほうから、地域観光のほうから要望が出てくると思います。この要望に対して市のほうのお考えがどうかお聞きいたします。
○産業部長(前藤英文君) 議長、産業部長。
○議長(寺尾孝治君) 前藤産業部長。
○産業部長(前藤英文君) 地域観光における道路、駐車場等の整備の要望に対する市の考え方についての御質問をいただきましたが、本市の観光資源は主に、県内外から多くの観光客が訪れる西条の酒蔵通りと、周辺地域の海や山の豊かな自然と自然の恵みがございます。酒蔵通りは、市の中心市街地でもございまして、市としても、酒蔵地区の環境整備に取り組んできたところでございます。酒蔵地区への観光客は年々増加傾向にあり、観光客の安全を確保するためにも、今後、地元関係者と協議を行いながら道路の美装化を初めとした整備を計画をしているところでございます。
 また、周辺地域の観光におきましては、地元の方々のたゆまぬ努力によって、その貴重な自然環境を保全、管理し、観光客に楽しんでいただける環境を御提供いただいており、市といたしましても、そのような活動に対しまして、各地区の観光協会を通じて御支援をさせていただいているところでございます。
 いずれにいたしましても、市民からの要望がございましたら、その内容により対応を検討していくこととしておりますが、酒蔵通りや周辺地域の魅力ある自然といった、それぞれの観光資源の特徴やよさを生かすためにも、引き続き地元の方々の声をお聞きしながら、市としてどのようなことができるのかを慎重に検討して、対応してまいりたいと考えております。
06番(加根佳基君) 議長、6番。
○議長(寺尾孝治君) 6番加根佳基議員。
06番(加根佳基君) よろしくお願いしたいと思います。本当にありがとうございました。これからも、地域観光現場の声をしっかりと吸収し、その声に真摯に受けとめて具体的な形で解決に結びつけていただきたいと、二ういうふうに思うわけでございます。よろしくお願いいたします。
 最後の再質問でございますけれども、これは要望になるうかと思います。 J R西条駅周辺と酒蔵通りの整備についてでありますが、先はどの答弁本当に丁寧な細かいところまで御答弁していただきました。本当にありがとうございます。これから大変な、また大がかりな整備の内容になってこようかと思います。着実にその整備が進捗していくことをしっかりと見ていきます。期待しております。大変な整備状況であると同時に、市民の皆様に大変な御迷惑をおかけするわけですから、どうか市民の方にしっかり御理解いただきながら進めていただきたいと思います。
 また、危険箇所の把握も細かいところまで恐らくされていらっしやると思います。その改善については早急にできるところはやっていただきたい。JR西条駅付近、また酒蔵通りというのは、常に外部からのお客さんが来られて観光されておられます。本当に小さいことかもわかりませんが、本当は大変なことなんです。溝があってそこに落ちたら大変なごとになります。その溝のふただとか、小さいことかもわかりませんけど、大きなことも大事でございますけども、小さい危険箇所も実は大変であるということの認識を持って今後進めていただきたいと、そういうふうに強く思い、今回の質問を終わります。大変ありがとうございました。
○議長(寺尾孝治君) これをもって、6番加根佳基議員の一般質問を終わります。
 暫時休憩いたします。 14時40分から再開いたします。
                              午後2時21分 休  憩